大竹まことが語るキングオブコント

大竹まこと ゴールデンラジオ!「オープニング」: 【9月24日ON AIR】

大竹: (優勝したコントを見てて)俺なんかはさ、それは何気ない設定なわけ、設定は。今こう普通と違ったって、こいつ(ザ・ギース)言ったけど違ってないんだよ。設定は真っ当に教習所の先生と生徒。ものすごくわかりやすい。とんでもなくないでしょ、コレ。
ザ・ギース: 中身が。
大竹: 中身もとんでもなくないよ、中身もオーソドックス。普通に展開してくわけよ、とってもわかりやすく。だけれどもところどころにシュールネタがひっかけてあるわけだよ。ところどころにシュールなネタがひっかけてあってなんで代表させるかというと「あ、兵隊さん」って言うのよ。「そこに兵隊さんいませんから」って係の奴が押さえるのね。そのネタを前にふっといてもう一回車の中になにか後ろの何かを見ようとしたときに、急に相手方が敬礼するわけだよ。「兵隊さんいませんから」ってもう一回ここでツッコミが入るわけね。それが、普通のネタの中にポーン、ポーンと浮立って入ってくるわけよ。それで、このネタの1番凄いところは最後車をあがって全然運転出来なかった男が「じゃあ、ここに縦列駐車します」って言った時に物凄い普通に縦列駐車つけるわけ。それで見下したように教官の顔を見るわけ。ここの大爆笑があるから、前半、キングオブコメディはわかってるのね。ここで大爆笑が来るのは。大爆笑が来るのがわかってるから前半を全然リラックスしてできるわけ。それは後半のこの大爆笑するところがわかりきってるからいっくらでも遊べるって言う裏打ちがあるわけ。
室井: へぇ〜。
大竹: これがウケたらこれがウケ、これがウケたらこれがウケるかなって普通芸人考えていくわけ。だけど、そうじゃなくて、ここには絶対落としネタがあるって時は芸人って物凄い自由になるんだよ。
室井: ふぅ〜ん。
大竹: だからウケるかなウケないかなってネタの時はね、全部の顔がね、ウケてよかったような顔になっちゃう時に、だけど後半にこういうネタが待ってる時は一々ウケようとウケまいと関係ないから、次でドーンと来るのわかってるから、そうすると一つの事に反応していかないの芸人は。もうクリアになるわけ、クールになるネタが、前半。しかもすき放題。それができて、まあフットボールアワーが前優勝したことあるんだけど、別のアレで、そん時も岩尾って奴がいるんだけど、やっぱ後半ウケることがわかってるんだね、ボケが。そうした時の前半の乗り切り方が気持ちいいの気持ちいい。それはもう、まあ全部見てたわけじゃないけど、キングオブコメディだっけ、こいつらだけは笑ったね、さすがの俺もテレビ見てて吹いたもんね。後半の最後の大オチのネタにはもうあれは優勝して絶対おかしくないっていうネタだったよな。

スタディオには準決勝進出者ザ・ギースも参加。芸人100人の前に客がいて客のウケと芸人のウケが違った。芸人の面白いポイントと一般人は違ったとザ・ギース。