中田徹-ベーンハッカー監督が見せたパズル

 ここからベーンハッカー監督は見事なパズルを見せる。まずは右サイドバックのグレイを左に回し、さらに右ウイングのエドワーズをサイドバックにした。この即席ディフェンスラインに早く1人本職の守備の選手を入れたいところだ。だが、ベーンハッカーが53分、中盤のサミュエルを下げて投入したのはFWのグレン。11人でプレーしていたときはスタン・ジョンの1トップだったのに、守備の選手が退場になって10人になったらトリニダード・トバゴは攻撃的に2トップにしてきたのだ。

この采配は本当にびっくりした。1人少なくなったのに前線の選手を2人にした。そして、後半唯一の得点機はそのグレンのシュートがバーに直撃したものだった。

■変えられなかったスウェーデン

スウェーデンはいつでも自分たちのスタイルを変えない。(62分、ストライカーの)アルバックが入ったが、セントラルMFのスベンソンがベンチに退いて、ラーションがトップ下に入っただけだった。彼らは決してシステムを変えようとしない傾向がある」
 スウェーデンは横並びのMFをボックスに変えただけで、4−4−2のスタイルをほとんど崩さす、相手が1人少なくなっても4バックのままだった。いくら両サイドバックに攻撃力があっても、あまりに消極的な采配だった。