左サイドバックなら阿部より中田浩二

J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】5〜6月のチーム作りの成功を証明したバーレーン戦

左サイドは思わぬ収穫があった。左サイドバックは、本職ではない阿部が担当した。ウルグアイ戦の前半でも阿部は左サイドバックをやっていたが、左MFの小野が守備をしないこともあって、かなり突破を許していた。それだけに懸念もあったのだが、日本がゲームを支配していたこともあって、阿部の守備機会はあまりなく、逆に阿部が攻め上がってパスの精度の高さを生かしてチャンスを作る場面が多かった。左のMFの松井は積極的にドリブルで仕掛けて、相手に脅威を与えると同時に、阿部とのコンビネーションもうまく使え、左からの攻めは効果的だった。

守備を固めて、放り込みに備えるならこのポジションで経験のある中田浩二を使えばよかったと思う。クラブでも経験のない阿部をなぜ使うのか。中田浩二なら楢とも中澤とも長くシドニーから一緒にやってるし、なにせ貴重な左利き。
身長も阿部よりある。よくわからん采配だった。