神戸・エムボマ涙の引退表明 5・21セレモニー

http://www.noticias.info/asp/aspComunicados.asp?nid=67194&src=0

思い出深い選手だった。パリ・サンジェルマンでは出番が無く、26歳の時にカメルーン代表として鳴り物入りで入ってきた。身体能力だけじゃなく、技術が物凄かった。そして圧倒的だったのが決定力。ガンバ在籍時、ナビスコリーグ予選・札幌戦で3−3に追いつく圧巻ミドル。Jリーグ開幕してからの三戦三発がとんでもないシュートだった。

  • まだ中田やGK小島もいたころの万博での平塚戦。ゴールを背にした姿勢ながらボールをリフティングしてボールを空中でゴール方向に持っていき、ボールの落ち際を振り向いて左足のダイレクトボレー。
  • 三ツ沢での横浜マリノス戦でペナ付近で井原と対峙し、意表をつく左足からのループ。シュートを打たれるタイミングではなかった。股関節、足首の柔らかさなどが見たことないもので井原、川口も動けず。
  • 日本平の清水戦でゴールまで35mぐらいでDFと一対一。そのときはゴールを背にしていたが、いきなり独特の身体能力で半身をひねって強烈左足ミドル。実況も「えっ」て言うぐらいのありえない状況・タイミングでシュートを放った。相対していたDFはたぶん斎藤でGKは真田だった。何でこの選手がヨーロッパで活躍できへんのか不思議だ。カメルーンへ帰るときは大量の使い古したシューズやボールを手土産に。日本とカメルーンの直行便などないから代表戦に戻るには一日がかりだった。フランスW杯予選・ハラレのジンバブエ戦ではこれまた超絶ミドルを左足、右足で決めてカメルーンをW杯に導く。日向小次郎タイガーショットってあんな感じかなと思った。まさに漫画のようなシュート。しかし、本番ではなぜかボランチをやらされていた。あの采配は本当に意味不明だった。あの頃が絶好調だったのに。

カメルーン代表でアフリカ選手権優勝2回、シドニーオリンピック金メダル。全競技を通じてカメルーンにとって初の金メダルをもたらす。2000年にアフリカ最優秀選手。ガンバとカメルーン代表での活躍が思い出深い。
スーパーサッカーエムボマ思い出ゴール集とかやって欲しい。