沢田啓明のサッカー

 圧巻だったのは、4点目。後半33分、左のタッチライン沿いでマルタが相手選手を背負ってパスを受ける。そして、相手を背にした状態から、左足でボールを相手選手の左側に通して自分は相手の右側をすり抜ける「背面ドリブレ・ダ・バッカ」(ボールを相手の一方の側に通して自分はその逆側をすり抜けるプレーを、ブラジルでは「ドリブレ・ダ・バッカ(牛のドリブル)」と呼ぶ。マルタは、これを相手を背負った状態で行なった)で抜き去り、さらに別のDFをかわして内側に切れ込むと右足でシュート。これが相手GKの手を弾いてゴールに飛び込んだ。

名前がついているのか、あのプレー

おそらく世界サッカー史上初のプレーであり、史上最も美しいプレーのひとつだろう。

匹敵するのはベルカンプこれでしょうね。