−アテネ五輪代表はオーバーエージの小野を除くと駒野だけです。
「上の世代が充実しているから、若い世代が割って入るのは難しい。だが
それを差し引いても、ジーコは将来に向けての準備を怠った。若い世代の
育成をしなかった。それも代表監督の仕事だ」
−他に驚きは?
「松井が外れたのが最大の驚きだ。パスの出し手であると同時にクリエーター
でもある松井は、攻撃にプラスアルファをもたらせる選手だ。テクニックと
突破力があり、中盤の両サイドとトップ下も出来る。フランスでシーズンを
通して働き、評価も高い。彼はチームに必要だ」
−各ポジション2人がジーコ監督の基準です。
「玉田も含めFWが5人になっても構わない。決定力に問題がある以上、FWの
人数は必要だ。問題は中盤で、守備的な選手が多すぎる。中村や小笠原は
攻撃的だが、中田英や小野は最近ではボランチでプレーしている。
福西と遠藤、稲本もいる。中田浩はボランチもサイドバックもできる。
小野は右アウトサイドもできる。田中は右サイドバックもできる。これだけ
複数のポジションをこなせる選手がいるのだから、一つのポジションに
2人を選ぶ必要はない」
−システムは3・5・2と4・4・2の両方が考えられます。
「選手に自信を与えるのは3・5・2だろう。やりなれたシステムで、着実にこなすことができる。4・42はより攻撃的だが、日本にはまだ中央を2人のディフェンダーで守る文化はない。三都主の左サイドバックは不安だし、宮本も中央で相手FWと1対1で対応するのは心もとない。松田を呼ぶべきだ。基本は3・5・2で、オプションとして4・4・2を加えるのがいいのではないか」
−豪州戦もそうすべきですか。
「絶対に負けられない戦いだから3・5・2の方がいい。選手たちの価値観とも一致している。4・4・2で臨むなら左サイドバックは中田浩で、三都主はその一つ前、MFに置くべきだ。それならバランスが取れる」
−どういう戦いになりますか。
「相手はフィジカルの戦いを仕掛けてくる。それに負けないこと。いかに速くボールを回せるか。日本の長所であるテクニックと俊敏さ、組織プレーをどれだけ前面に出せるか」
−クロアチア戦は。
「初戦の結果による。日本が勝つか引き分けていれば、慎重にスタートできる。3・5・2でスタートして、途中で4・4・2に切り替えるやり方がいい。相手は守って速攻のチームだから、日本がボールを支配するだろう」
−最後はブラジル戦です。
「ブラジルが圧倒的に有利だ。ただしすでに決勝トーナメント(T)を決めていれば、控えの選手をだしてくるので日本は戦いやすくなる。逆に勝ち点が必要な状況なら、日本が付け入るスキをみつけるのはまず不可能だ。日本は前の2試合ですべてを決めないといけない。日程的にも最後がブラジル戦と恵まれているのだから」
インタビューのかなりの部分に同意する。ジーコは若手の育成(抜擢)を怠った。松井、松田が必要。4バックでは左は中田浩。宮本では苦しい。パサーばかりの中盤。ボール奪取、守備能力に長けた選手、ドリブルで局面打開出来る選手はいない。
トルシエのインタビューはなからっぴんのサッカーとアクアのBLOGさんからの情報に幾分インタビュー部分を増やしました。ゾノのYouTubeの情報もなからっぴんさんから。
その他には各局のワールドカップキャスター情報。テレ東は思い切った独自性のある人選。