vs Nigeria

「負ける相手ではない」などと、たぶんまともなナイジェリア対策をしてこなかったツケだろう。試合見て一分でナイジェリアは強いと思った。へディングで競り負ける、一対一でひきちぎられる。取ったと思ったボールを足を伸ばされて取られる。追いつかないと思ったボールに追いつかれクロスを上げられる。初戦と違って荒川がまともなポストプレーができない。高い、強い、スピードがあると翻弄されまくった上田ジャパン。予選2試合しかなかったのに、ブラックアフリカ勢と事前に練習試合などをくむべきだった。対スウェーデン戦に対策と時間を7・8割方かけていたんだろう。
前半20分で宮本がいなくなったのも響いた。中盤からボールが出ない。替わりに入った柳田はボールをさばくタイプではないようだ。バックパスばかり。
GKの山郷はパントキックばかり蹴っていたが、高さで競り負ける上にセカンドボールが拾えないのに馬鹿の一つ覚えのように、蹴っていた。もっとサイドにボールを出してパス回しでゴールに迫ったらいいのに。
磯崎も再三相手ディフェンスラインの裏にロングボールを出していたが、相手DFの方が速くボールに追いつき、日本のFWがポスト・キープするようなシーンは作れなかった。
失点シーンも日本の左サイドを個人技でひきちぎられ、マイナスのクロスをフリーの選手に叩き込まれた。相手に決定力があれば、もうニ、三点取られていただろう。相手のキックやシュートの精度はかなり適当だったが、適当に出したパスでも追いつけるスピードと身体能力。スピード、個人技、高さといい日本の選手が体感したことない相手だったのだろう。事前に(ブラックアフリカ勢)試合を組んで慣れておくべきだった。

それでもセットプレーなどで決定的なシーンは作れたが、沢が今日も決めきれない。試合の最後も相手陣内右サイドで川上が浮き球のパス(ヒデがアウェーのW杯予選韓国戦で相馬に出したパスを思い出した)を荒川に出し、荒川がアレックスがよくやるボールを内側に蹴りだし、荒川自身はDFの外側を回り、2人DFを外して、決定的なクロスを大谷がゴールの枠を捉えられないヘディングシュート。ゴール3m前くらいから上に外した。もっと近かったんじゃないか。
スウェーデン戦で、浮き彫りになった決定機に決めきれない。

はっきりいって上田さんが相手をなめていたのと、それに繋がる事前の準備不足だった。