日本のスポーツ報道の変遷を生島淳が語る

歴代最多勝利を挙げつつあるゴールデンステイト・ウォリアーズを見ないのは勿体無いと語る生島さん。

生島:(ウォリアーズの歴史的快挙が)なぜ日本で話題にならないかと考えて見るに、勿体ないんですけど、今の日本のメディアは日本人選手が関係しないと取り上げないんですね。90年代NBA盛り上がったのは、新しいエンターテイメントだったと思うんですね、ジョーダンとか。あとまあ、漫画のSLAM DUNKとか、シューズの人気が凄く高かったというのといろんな渾然一体としたものがあったんですけど、今は日本人が絡んでない競技は取り上げないですね。
 実は僕は90年代半ばまで日本はそういった姿勢あったと思うんですよ。前もお話したかもしれないけども、潮目が変わったのは98年のサッカーワールドカップに日本が行ってからなんですね。日本がどれだけその競技で国際競争力があるかがポイントになってきて、日本人が出て行ってない競技に関しては取り上げなくなってきたという流れがあって。世界に打って出たのに返ってドメスティック化した見たいな。これはメジャーリークもそうですね。日本人選手の報道が中心になってしまって、イチローは今出られないじゃないですか。困ってると思うんですよ、マスコミは。どう取り上げたらいいか。中々イチローも厳しくなってきて、報道のバランスが取れないなと僕は思ったりしてる所なんですね
昔に比べてアメリカに行って驚くようなことが無くなってますよね。ブッシュの息子ね、イラン/イラク戦争(2003年のイラク戦争?)以降からね、アメリカの存在感がちょっと落ちてきて、なんとなくアメリカへの憧れが弱くなってきて。NBAは完全にアメリカのスポーツだから今日本人選手がいないのでね、バスケットだけでなく、アメリカへの興味の喪失っていうのかな、そういうのが底辺にあるような気がしてああ、もったいないなあという気がして。ほんとに今のウォリアーズは見られて良かったと僕は思ってますから。

福岡RKB インサイトカルチャー スポーツジャーナリスト生島淳
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