小林よしのりがAKB48にハマった理由

ニコ生わしズム�PLANETS 「AKB48白熱論争」 宇野常寛�小林よしのり�中森明夫�濱野智史 - ニコニコ生放送

小林よしのり: これ、世間の人に知ってもらった方がいいと思うんだけどさ、なにをきっかけにAKBにハマるかってのでね。わしは『RIVER』でハマったんですよ。やっぱり『RIVER』っていうのはね、あれは少女でね、なおかつアイドルが歌う曲じゃなかったんだよね。とてつもない闘志が湧く、男が聞いて闘志が湧く歌なんですよ。
 『RIVER』とかあとは『Beginner』とかさ、『風は吹いてる』もそうだけど、ちょっとアイドルに歌わせるような曲ではもう全く無い、男が聞いてももう、ものすごい魂を掻き立てられるようなね、そういう歌を歌ってるわけ。そんなほんとにそのお、普通だったら作曲家とか作詞家がねそれをアイドルに歌わせるってこと自体を躊躇するぐらいのいい曲なんですよ。なんか男のもっと格好いいロック系の歌手に歌わせようかなって思ってしまうところを、ああいうアイドルに歌わせる、しかも集団でね。その時それはもっと男が歌うよりも闘志が湧くっていう、そういうものがあるわけですよ。
 だから震災以後、3.11以降ね、いろんなそのミュージシャンがその震災を受けた曲を作って書いたんだけど、それは全部ものすごく単純な応援歌なんですよね。それとはもう『風は吹いてる』は全然違う。もっとシビアなわけよ。それを女の子達が歌ってるわけ。それはやっぱりものすごくびっくりするような新鮮さがあるわけ。それを男のね、まともな大人達もね感性として気付いて欲しいよね。
 それをやっぱりいつまでたってもアイドル、アイドル、なんか女の子がへなちょこな歌歌ってる歌ってると、そこだけを皆思い込んで偏見もってるんだなあ。
 公演で歌ってるセットリストの曲ね、あんなの聞いたら50とか60のね、わしらの世代がもう懐かしくてたまらないと思うようなメロディばっかりですよ。ほんとこれは凄い、楽曲として凄いんだよね。その楽曲としての凄さっていうのが他のアイドルグループで勝てるかどうか、そこが問題なんだと思うんだよね。だからAKBがそのシステムとしてずっと残っていくかどうかという所もね、その秋元康氏自体はこのシステムが自分が居なくなっても残っていって欲しい言う風にいってるけども、けれども今我々は次は『ギンガムチェック』だと言ってるわけですよ。その次の曲ももう予約が既に始まってるって言ってるわけですよ。楽曲が出たらこれは糞曲かとかね、あるいはこれは名曲かとか言って皆話し合ってるわけよね。となると、これは秋元康の力が相当大きいということになってしまうわけよね。次の新曲ってのを秋元康が出せるかどうか、あるいはメロディ的には行き詰っていて、そいでその小室とかに次の曲を作らせようとしてるのかとか、これも全部推測なんだけれども、曲をどういうにプロとしてどう仕上げてくれるか、これが途絶えてたらAKB全体終わってしまうじゃないかと。システムがどんなに両立でも。

AKBのドーム公演、前田敦子の卒業公演が終わった次の日にニコ生でAKBファンの4人(宇野・濱野・中森・小林)が集まって2時間に及ぶAKB語りが放送された。漫画家の小林よしのりさんは結膜炎のためコンサートも欠席、この日の放送も電話出演だったが、番組の終盤、なぜAKBにハマったのはか、魅力は何なのかを5分ぐらい語ったが、それが最も端的にAKBの魅力の理由を伝えていた。そして、秋元康の力技に支えられてる危うさも。