不屈の星のハートビート - 山本さんがやってもた

そうしてバラバラになっていたメンバーがだんだんとそろっていく過程は、それがテレビ局の演出によるものではなく、彼らの熱意によるものであるだけに、ちょっとじーんとした。
 テレビ番組においては、テレビ局の意向によってキャスティングがなされ、売れている芸人や売れそうな芸人、売り出したい芸人を組み合わせて番組を作るのがほとんどの場合だろうと思う。出演者の意志でひとつの番組が終わった後にまたそのメンバーが結集して新しい番組を立ち上げるというのは、これまでにはなかったことだと思う。
 ナインティナイン極楽とんぼよゐこオアシズの8人を中心とする芸人の横のつながりは見ていて快く、気持ちのあたたまるものだったのだ。

めちゃモテ時代は確かに徐々にメンバーを揃えていったのを覚えている。山本だけがレギュラーでバーテンとして入って、それを加藤がいつものキレ芸で「何でお前だけレギュラーなんだよ」と割って入ってその後はレギュラーになる。大久保がレギュラーになったのは遅かった。
 紳助がひょうきん族のメンバーに会うと戦友だという気持ちになると言い、松本がウンナンにはそれと同じような気持ちになるという。ナイナイにとっては極楽とんぼはまさにそのような存在だったに違いなく、今回で山本が表舞台から消え去るのは岡村にとっても相当心痛だとは想像できる。