2005年07月08日(金)サッカージャーナリストの後藤健生さんにジーコジャパンの今後を伺います。

トルシエや山本さんのチームはこういうチームを創ろうというプログラムがあった。
ジーコのチーム作りはトルシエや山本さんと違って悪く言えば行き当たりばったりで、よく言えば柔軟性がある。その時々でいい選手を使う。人が代われば、選手同士で決め事を作り、それにジーコは介入しない。
こういうチームをつくるという目標はジーコにはない。いい悪いではなく、それがジーコのスタイル。
これまでのジーコジャパンの点数は80点。点数のつけにくいチーム。その時点でいい試合した、しなかったといった判断になる。
来年の本大会で2002年の成績を越えることができるか。
来年、もしギリシャと本戦で戦うとすれば今回のようには行かない。
今回一番良かった選手は加地。三試合とも非常に良かった。ジーコは中村を評価しているだろう。中村は成長した。
大黒と柳沢が入ってチームが活性化した。
宮本は今回、一対一で負けなかった。
ヒデは本来攻めの選手。周りの選手もやりにくい。チームをまとめるのに宮本といった選手がいなければ危なかった。存在は大きい。
後藤さんは田中隼磨を使ってほしいと。鹿島戦を見たが彼が非常に良かった。両アウトサイドにタレントが不足。
一年前に予選を突破したので、新たな選手を使って選手間で競争する。2002年は2001年の秋にチームが出来上がってその後、マンネリした。前回のアルゼンチンやフランスは予選を簡単に突破したがグループリーグで敗退した。逆に、予選をやっと突破し、予選リーグでもう一つだったブラジル、直前までチームが出来なかった韓国が上位に進出した。
大黒にはもう少し時間を与えるべき。
ヒデは前で使うといいのか後ろで使うかをこれからの一年で試すべき。
ジーコジャパンには完成型はない。