ハラハラ!! ドキドキする相手じゃない

 引き分けでもいいという戦い方だったが、オマーンの若さや、シュートの質の低さが幸いしたのも事実だった。ただし、オマーンには悪いが、ハラハラ、ドキドキするような相手ではなかった。ホームの試合で、すんなりとチャンスを決めていれば、こんな苦戦をしないですんだことも忘れないでもらいたい。

ほんとにそうだ。ホームのオマーン戦とアウェーのシンガポール戦の反省が必要だ。

■日本とオマーンとの間にある「総合力の差」

私はガーナの出身なので、引退後もよくアフリカのサッカーは見ているんだ」
 聞けばドライバー氏は、12歳で家族ともどもオマーンに移住し、国籍を取得。その才能を見込まれて、同国のユース代表にも名を連ねたのだそうだ。
 
 実際のところ、湾岸諸国をはじめとする中東の強豪国は、積極的にこうした移民を受け入れ、才能がある者は肌の色に関係なく代表チームに組み込まれる。もともと中東諸国の移民の比率は、尋常ではない。サウジアラビアでは人口の3分の1、UAEに至っては人口の75パーセントが国外からの移民で占められ、軍人や警官になるものも少なくない。オマーンの場合、アラブ系以外の人口比率はおよそ25パーセント。その大半はインド系で占められているが、アフリカ系も決して少なくない。オマーン代表でいえば、8番のマイマニ、20番のイマド・アリ以外は、ほとんどすべてがアフリカ系の選手である。

宇都宮さんはこのくらいレベルの文章をあっという間に書き上げるんだろうか。恐ろしい書き手だ。