7月の読書

読んだ本の数:6
読んだページ数:1789
ナイス数:18

一発屋芸人列伝一発屋芸人列伝感想
著者も一発屋に分類される芸人自身が同類とされる芸人たちを描いたもの。同じような経験をしてきた山田ルイ53世のなぜ駄目なのかの分析・解析が素晴らしい。特にコウメ太夫のネタを取り上げての解説は秀逸。第二弾もありそう。女芸人は一発屋と思われたくないというのは面白い。
読了日:07月13日 著者:山田ルイ53世
NHKスペシャル 人類誕生 大逆転!  奇跡の人類史NHKスペシャル 人類誕生 大逆転! 奇跡の人類史感想
壮大な数百万年に及ぶ話をえらい薄い本でまとめてる。TV番組を元にした本だろうが、人類史の流れの基本を掴むのにはいいかもしれない。この本を読んだあとにもっと専門的な本を読むなど。
読了日:07月20日 著者:NHKスペシャル「人類誕生」制作班
十五の夏 上十五の夏 上感想
15歳で当時の共産主義国を巡る旅。度の国もビザを要求されて、国よっては移動手段、宿泊費、旅行日程を予め提出しなければならないなどのめんどくさいことこの上ない国ばかり。資本主義国の人間と話してはいけないとか、信じられない話が続く。著者はハンガリー人と文通してたり、ハム無線の免許を取ってたりと異常に早熟で好奇心旺盛な若者でなおかつ進学校に進んでる。
読了日:07月20日 著者:佐藤 優
十五の夏 下十五の夏 下感想
最後の最後までスリリング。40年以上前の旅行記だが現地で出会った外国人や日本人との会話の再現性が信じられない。当時から相当詳しく日記でも書いてないとむりなのではないだろうか。タクシーの値段やカメラ等の買い物にかかった値段。ソ連は食事は美味しく、旅行もしやすいらしい。もちろんインツーリストという監視付きだ。それでも中央アジアの描写は当時よくソ連当局は外国人を解禁したなと思えるぐらい興味深い。75年当時もかなりの日本人が団体、個人問わず旅行してるのに驚く。
読了日:07月20日 著者:佐藤 優
誤解だらけの人工知能 ディープラーニングの限界と可能性 (光文社新書)誤解だらけの人工知能 ディープラーニングの限界と可能性 (光文社新書)感想
とにかく読みにくかった。対談を元にしたものなら発言の最初にどちらの発言か名前を振ってほしかったし、用語の解説も欄外とか章の最後にも必要だろう。科学技術を扱った本なのに索引もない。編集者が相当手抜きしてるとしか思えない。
読了日:07月28日 著者:田中潤,松本健太郎
ノモレノモレ感想
ものすごい本だった。☆5つ。構成が何より素晴らしい。主人公を先住民族の男性に置いて彼の視点で物語が語られていく。イソラド(非接触先住民)は文明側の人間と遭うとちょっとした接触でどんどん病気になって死に絶えていく。本当に驚き。コロンブスアメリカ大陸到達以降、莫大な先住民族人口が絶滅されていったのだと実感してしまう。彼らとの接触は本当に信頼関係を築かなければならず、しかもどのくらい時間がかかるかわからない。しかもこちら側は相手の欲しいものを与え続けなければならない。続編を是が非でも期待してしまう。
読了日:07月29日 著者:国分 拓

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