J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】日本代表のサッカーはアンチフットボールなのか?

今回のワールドカップでの日本代表は、相手との力関係を考えて、相手の良さを消しながらしっかり守って、カウンターやセットプレーで点を取るという戦い方をした。いわば、ゲーム戦術を駆使して勝ち抜いた大会だった。試合のために戦略を立て、うまくそれを実践すれば、多少実力的に劣るチームであっても勝利を収めることができる。あるいは、コンディションが良ければ実力差はひっくり返せる。それが、サッカーというスポーツの面白さであり、ワールドカップのようなトーナメントの醍醐味である。もちろん「守りを固めてカウンター」といっても、それはそれなりの技術、戦術がなければ実行できるものではない。

これしか無い戦術だった。ただ、戦術と人の見極めが遅れに遅れた。しかもそれが中心選手だからな。

J SPORTS|コラム 【日本代表】日本の課題を改めて痛感したパラグアイ戦

「日本は組織的で素晴らしいチーム。守備の堅さは本当に見事だった。でも点が取れない。パラグアイにはバリオスサンタクルスバルデスドルトムント)がいるけど、日本に本当のFWがいない。それが残念だった」とパラグアイ人記者にも指摘されてしまった。

そのFWも守備が出来なければ前線に置けない。でないと守備にほころびがでる。カイトやテベス並みに守備してくれるなら話は別だが。