根本博 - Wikipedia
終戦日の8月15日を過ぎても、ソ連軍は満州や中国での侵攻を止めず、暴虐の限りを尽くし、日本軍や在留邦人を苦しめていた。このまま手をこまねいていては、同地域に滞在していた同胞4万人の命が危ない。一方で日本の降伏後、ソ連軍に抗戦したら罪に問われる可能性もあったが、その際は一切の責任を負って自分が腹を切れば済む事だと覚悟を決め、根本は『理由の如何を問わず、陣地に侵入するソ軍は断乎之を撃滅すべし。これに対する責任は一切司令官が負う』と、日本軍守備隊に対して命令を下した。途中幾度と停戦交渉を試みるもソ連軍は攻撃を止めず、部下将兵は必死にソ連軍の攻撃を食い止めながら、すさまじい白兵戦をも乗り越え、更に八路軍(中国共産党軍の前身)からの攻撃にも必死に耐え、居留民4万人を乗せた列車と線路を守り抜いた。
- 作者: 門田隆将
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/04/26
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