『世界の終わりと〜』も読んでますよ。だから、どれがダメというのではないのだと思います。もう、村上春樹的な男が駄目なのです。ええ。ごめんなさい。すいません。痒いんです。「そんな日本語ありえねえよ!」という直喩を吐く男性主人公と「こんなんいねえよ!」とツッコミたくなるヒロインという分かりやすい『ノルウェイの森』的な世界だけではなくて、彼独特の比喩や形容以前に、その美しい修飾を剥いだ、骨格として持っているもの、が、嫌なのだと思う
my trivial daily life {サモナイ・ニチジョウ}

でも、嫌いといいながら何冊も読めませんよ、普通。俺は三行ぐらいでアカンと思ったら、もうその著者は手を出すことはないですから。これからも突っ込むためにもムラカミさんをよろしくおねがいします、lluviaさん。では俺はなぜ村上春樹を読むのだろう。たぶん、小説だけがいいんじゃなくて、村上さんの生き方とか、人柄にかなり惹かれている。勿論、あったこともないし、エッセイなどで彼の日常を知るだけだが。まず、本人ははぐれガラスといってるが、他の文壇関係者ともつるまないし、文壇バーなんかにも行かない。タバコもすわず、朝早くおきて午前中に仕事して、マラソントライアスロンをする。体重は奥さんとあわせて100キロって書いていたから村上さん自身は55から60キロぐらい。太ってもいない。
こんなライフスタイルがこれまでの小説家のイメージを変えた。勿論、徹マンなんかもしないし、編集者なんかとつるんでバーをハシゴもしない。締め切りは守るし、しかも小説は書き下ろしだけ。その他の仕事は翻訳を中心に。かなりストイックに感じるが彼は自然体なんだろう。テレビには一切でないし、雑誌の表紙にもほぼならない。タレントっぽい感じにもならないから、本当に腕一本で勝負している。
読者に対しても非常に誠実対応をしている。期間限定で質問を受け付けて読者からの質問に丁寧に本人が答えている。少年カフカとか「そうだ、村上さんに聞いてみよう」などの本で。
クラシックからジャズ、ロックまで音楽の趣味が幅広い。