山本五輪チーム総括

二試合で7失点していたら、決勝トーナメントには進めない。もともと攻撃力が高いというわけではないし、呼びたかった高原もいなくなった。結局、高松をFWの中心にしたが、チームでも途中からの投入が多いし、やはりFWの駒不足というしかない。
OAとの融合に問題があったと思う。OAにオプションがなかった。その他の五輪代表はためしにためしたが、OAは多めに呼んで、U−23との融合を図るといったこともなかった。左サイドは結局懸案のまま残った。山本さんにエクスキューズを与えると、SAARSやイラク戦争ワールドユースや五輪予選が延びたのも痛かった。もっと早くチームを完成させ、OAとの融合も図れたのではないだろうか。しかし、このチームが恵まれていたのは間違いない。ありえないぐらい組んでもらえた親善試合。そこに足を運んだサポーター。

相手との差はミスを確実に叩き込まれるのと、PKエリア内のシュートの正確性。ミドルレンジからのシュートの正確性。アジアとの違いはそこだろう。日本もミドルシュートを放ったりしたが、枠を捉えないことが多いし、その差は世界とまだまだある。今野、小野、田中、阿部なんかも枠にシュートが行かない。反対にイタリアは得点に繋がるクロスの質とシュートの正確性。ここが歴然としていた。個人の差とチーム力の差。監督がどうこう言うレベルでもなかったかもしれません。このレベルが相手だと監督が誰であっても難しかったかもしれません。