私が1リーグ制移行にこだわる理由は、過去と完全に決別し、みずから退路を断って、抜本的なプロ野球界の改革をうながす入り口としてそれいじょうの選択はないのではないか、と考えているからです。-財部誠一

一リーグにして、赤字球団の収支を向上させる具体的な処方箋は全然おっしゃらない、財部さん。
プロ野球をショービジネス(財部)と捉えるか、地域の公共財(二宮)と捉えるかの違いが大きい。絶対に巨人は反対だろうが、やはり全国ネットのテレビ放映の一括管理・各球団に均等分配するところから始めたほうがいい。これがあれば、パは巨人戦の放映権を気にする必要性はない。

プロ野球のシーズンは1チーム140試合で、半分が主催ゲーム。巨人戦の地上波全国ネットの放送権は「1試合1億円」とされ、これだけで巨人に70億円、他の5球団も巨人戦14試合の主催で14億円の収入が確保されることになる。一方、パの試合の全国放送は数えるほどだ。「商品化権や広告収入のビジネス展開においても、テレビ放送がないことは致命的。知らない球団の商品を誰も買ったりしません。従って、貧乏球団はいつまでたっても貧乏という構造的な問題です」と大坪さんは指摘する。

ここを切り込まないとどうしようもない。