日本がフランス代表と対戦し、初めて勝利した。今までは1分4敗と相性は悪く、この試合も序盤から攻め続けられて、
CKは前半だけで何回あったか覚えてられない。トップにはハーフナーでトップ下には中村憲剛が入ったが、まあ機能しない。前からプレスをかけようとしたらDFラインから左サイドに張ったベンゼマへ簡単にパスが通りベンゼマの個人技からチャンスを作られ続けた。フランスはこの後、アウェーの大一番スペイン戦を控えていたのでリベリーは控え。それでも日本は前半ほとんどチャンスがつくれなかった。ハーフナーは全然機能してなくて、もうちょっと前線でボールキープして欲しいと思ったができず。中村憲剛もフリーでボールを持てる場面はあまりなく、重馬場のピッチでプレーしにくそうだった。もっと動いていろんな場所でボールを受けるべきなんだろけど、それを許さないのかね、ザックは。川島の安定したセービングに救われ前半終了。後半に入って長友前線へ顔を出すようになり幾度もチャンスを作る。フジテレビの解説だった清水秀彦さんは対面の選手が交代したからだと言ってたが、それにしても後半の運動量やスピードを含め長友はフランスDF陣に脅威を与え続けた。後半、長谷部に代わって細貝、中村憲剛に代わって乾が入り、香川がトップ下に移ってより、チャンスをつくれた。乾がまともに代表で機能した初めての試合でしょう。得点シーンは相手CKのこぼれ球をダッシュで追いついた今野がドリブルで40Mぐらい持ち上がり、なぜだか右サイドを駆け上がっていた長友がワンタッチで中へクロス、香川が倒れ込みながら右足で合わせてゴール。素晴らしいカウンターだった。
思えば、94年のキリンカップで対戦した時にはカズや小倉が出場していた、相手はカントナ、パパン、ジノラ、デサイー、今のフランスの監督のデシャンと言った超一流が相手で日本は為す術がなかった、その後サンドニの惨劇を受け11年後にアウェーでフランスに勝利した。内容は誇れるものではないが、日本の成長を感じた試合だった。
個人的にはマン・オブ・ザ・マッチは幾度もファインセーブを見せた川島だろう。長谷部は移籍して出場機会を得ないとちょっと試合勘がどうしようもなかった。ハーフナーはやはりワントップとしては相当物足り無い。長友、香川はさすがのプレーをしてくれた。そして、今野。センターバックの選手と思えない、ドリブルにパス。そして、本職の守備もすばらしかった。