チャンピンズリーグ決勝 バルセロナvsマンチェスター・ユナイテッド

こんなに一方的な決勝も珍しい。まったくマンUに勝機はなかった。とにかくボールに触れない。バルサは速攻のチャンスがあってもボールを細かくつないで運んでいく。アバウトなパスは一切出さず、サイドバックのクロスボールもほぼ皆無。横横、縦、横にボールつなぎながら、いつの間にかマンU陣内にバルサの選手が大勢いて、メッシがドリブル、パスでチャンスを作り出す。手詰まりになったら右サイドバックダニエウ・アウベスが攻撃参加。センターバックに怪我のプジョルの代わりにマスチェラーノイングランドのクラブでマスチェラーノセンターバックで使うという発想は皆無だろう。見てても問題なかった。マンUが守備ブロックをきちんと作ってるのに崩せるのはやはり1にも2にもメッシの存在。メッシがいなければ手詰まり攻撃満載のスペイン代表のようになるが、メッシが世界最高の個人打開力で一人二人かわし、シュート、決定的なパスを出す。さらに決定力も世界最高でこの試合の2点目をあっさり決めてしまった。メッシはポジションはあってないような存在で中盤まで下がってパス回しに参加したり、右サイドにいたり、トップのポジションを取ったり。ビジャとペドロはメッシと被らないようにポジション取りしていく。両チームの選手の技量に差があって、マンUの選手でバルサに行ってもそのままレギュラーになれそうなのはルーニーぐらいで、バルサの選手がマンUに移ったら5・6人は即レギュラーとしてプレーできそうだ。まあ、これほどの完成度の高いチームはそうそう現われないだろう。このチームを倒せるのはやはりモウリーニョぐらいなのかも。ビエルサがヨーロッパで指揮してくれれば面白いチームが見れそうなんだが、最近は何をしてるのか。