テレビ・オブ・ザ・イヤー2009

  • 人物編

MVPはブラックマヨネーズの小杉。とにかくこの一年の活躍は目を見張る。ピンでもコンビでもロケでも、スタディオでもどこでも面白い。ツッコミなのにいじられツッコまれ、そのカウンターで繰り出すツッコミ返しが一層面白く、驚異的な一年だった。長時間のロケでも他の出演者のテンションがどんどん落ちていく中、一人でかく高い声を維持し続ける。女性関係をバラされても、発言者を最後までしゃべらしてから、ツッコミ返しをするという、気の配り方。運動量が驚異的。他には有吉とアンタッチャブル山崎の活躍が素晴らしい。去年MVPを取った有吉は正直失速するとおもったがあだ名芸を2.0にバージョンアップさせ、さらには現役の芸人が芸人批評をバラエティでやるという、ナンシー関のTV版のポジションを作り出す。印象に残るフレーズも多々あり、「ブレイクするっていうのはバカに見つかること」というのは2009年のベストフレーズ。その他にも「(我が家杉山に向かって)お前は堤下の劣化版でしかない」や「コミュニケーションを取るのが上手なスタッフほど、持ってくる企画がつまんない」など印象的なフレーズを吐きまくる。一発屋という企画を年に数回やることで他の芸人にも出演機会を与えてるのも見逃せない。
ザキヤマはとにかくどんな企画でもザキヤマさえ掘り込んでおけば面白くなるだろとの制作サイドの意図の元、期待にたがわず笑いを取り続ける。とにかく明るく軽く適当なキャラからどんどん話題に入ってくる。すべることも多々あるが、信じがたい挽回力で笑いに転化させる技術。とりあえず、どんな番組でもこの3人が入れば必ず面白くなるのは間違いなかった。鉄板の3トップ。個人的な打開力に長けてるのでどんな企画でもゴールを入れてくれる。来年はブラマヨもレギュラー番組が増えるだろうから小杉がどうなるか楽しみ。今年一番笑ったのは黄金伝説の釣り対決で吉田が深夜にもかかわらず釣りをし続ける中、小杉がソリの中にお湯を入れ裸で尻湯しているところを吉田に見つかり、ソリごと裸のまま部屋から極寒の寒空にたたき出され、締め出されたシーン。

  • 番組編

アメトークがMVP。やはりくくりトークの広がり方は今年も全く勢い衰えず、「あぁ農業高校芸人」「じゃない方芸人」「人見知り芸人」などヒット企画を生み出す。新春一発目は「町工場芸人」。
他にはゴットタンが一年を通して面白い企画を生み出す。ドすべり選手権、ドイヒー女、マジ歌選手権。

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長時間ダレずに地声が通る、周囲からのいじられに強い体力、お約束をちゃんとベタにやりきる忍耐力(ご飯を食べまくる)、期待値を常に満たすリアクション、ツッコミの強度と変化球の多さ、このあたり、地肩というか、非常に背骨が強いんだと思う。

小杉評ではベストだと思う。splash!で徳井が小杉について語ったインタビューも良かった。