取材拒否の理由


また、申し訳ございませんが、私がコンピューターやネットについて素人なように、
あなたはテレビの取材、制作については素人です。
軽々しく、私たちの現場や仕事について指摘することはおやめください。

確かに私は制作に関しては素人である。しかしTVの「被写体」としての経験であれば、この記者殿の比ではない。この記者殿は地下鉄で見知らぬ人から写メされたことがあるのだろうか。はじめて行った出張先で珍獣扱いされたことがあるのだろうか。
報道とは、実は罪深い行為だと私は思っている。取材対象や取材者の意図とは裏腹に、報道されることで世の中は確かに「変わる」。報道にはそういった「原罪」がある。それを自覚していない者に、報道という凶器を与えるのは危険すぎるのではないだろうか。
私は、NHKの記者殿の「疑わない姿勢」に恐怖する。それがこの記者固有のものなのか、NHKという組織に由来するものなのかを私は知らないが、これだけ怖い思いをしたのは始めてである。
アメリカに「敵である」と宣言された国々の人々の気持ちが、少しだけわかったような気がする。

無報酬で何時間もの取材を受けよとのNHKの傲慢さ。その傲慢さと凶器を自覚してないのがさらに最悪だ。