横浜が思い通りの80%ぐらいの試合をして、勝った。横浜は相手を研究して戦った。浦和は普段どうりのサッカーをした。エメルソンをダブルチーム・トリプルチームにして潰す。永井や田中達也をその分フリーにするんだがボランチの中西らがみることになっていたのだろう。エメルソンが機能しなければ、浦和の攻撃力は半減。横浜は両サイドの裏にボールを出し、坂田と清水が競る。中澤や松田が中盤を省略してロングボールを蹴る。ボールを失っても高い位置で奪えないので浦和のカウンターに威力がない。前線の坂田、清水もサボらず守備をする。DF3人が素晴らしい。何度も浦和のFWをオフサイドに仕留める。怖がらずにラインを上げる。これは綿密に練習したんだろう。松田、中澤、そして点を取った河合。彼が浦和から戦力外を受けていたとは。勿論、CKを蹴った奥も素晴らしく速いコーナーキック。
浦和は横浜が最初からエンジン全開で来たことによってちょっと戸惑っていたかもしれない。トゥーリオも普通ではなかった。浦和の選手はイエローももらいすぎていたし。横浜の選手は冷静だった。榎本と永井がもめていたのも横浜の選手が冷静に、素早く間に割って入っていた。
点の取り合いではないがチャンピオンシップはこういう展開でもしょうがない。相手の良さを消す試合。98年W杯でもやっていたこと。
おどろいたのは浦和の3トップに対して横浜が3バックで臨んだこと。相当バランスに気を使わなければならない、これだと。DFラインとボランチ、両サイドのバランス。
次の試合は浦和は3トップをやめた方がいいかもしれない。永井が深い位置からドリブルを仕掛けていても威力はない。この試合もそれほど機能したとはいいがたい。山瀬がいればそれは出来るんだろうが。彼のラインの裏への飛び出しは秀逸なのだが。
長谷部をトップ下において、鈴木啓太と酒井のダブルボランチ。田中達也か永井をエメのパートナーで。エメを孤立させないこと。他の選手もミドルをドンドン打ったほうがいい。
長谷部だと裏への飛び出しはないがなあ。酒井と啓太じゃあ、球出しに難がある。じゃあ、山田をトップ下にして長谷部と啓太のダブルボランチにして、岡野の右か。それだと切り札を失うが。
点の取り合いを挑めば浦和の方に勝機はありそうだが、横浜のDFラインから90分で二点を取るのは厳しそうだ。