近鉄は選手のことなんか何も考えてない-金村義明

その日、開幕投手となっていた野茂が球場にやってくると、車を駐車するスペースがない。駐車場はたくさん空いているのに、開幕戦を見に来る近鉄関連会社の社長たちのために、駐車場が押さえられていて、野茂が停めるスペースがないというわけです。激怒した野茂は、「俺はこのまま帰る」というのをなだめるのがたいへんでした。近鉄という会社は、選手のことなんかなーんも考えていなんです。
(中略)
今回の合併の理由も、「公共事業の企業なので、赤字を垂れ流すわけにはいかない」という。だったら、言いたい。「じゃあ、去年までは公共事業はしてなかったんかい、ボケッ! 赤字はずっと赤字だったんやろが」。近鉄グループ全体の業績が悪くなると、百貨店、遊園地を切り捨てていったのと、同じ感覚で球団も切り離す。メジャーリーグのような、プロ野球球団のオーナーになるというプライドやステイタスはどこにも感じられない。ドジャースとの提携にしたって、ラソーダが月に一回日本に寿司を食いに来るだけで、なーんの意味もない。中村紀洋をメジャーに高く売りたいための方策にすぎない。要するに、この近鉄は、選手とファンのことは全く考えていない企業に成り下がってしまったということです。

本音爆発で久し振りにスカッとしたんですが、コレをテレビでは言えんのだろうなあ。