【オシム語録番外編/NUMBER(592)より】

P72「言葉は極めて重要だ。そして銃器のように危険でもある。私は記者を観察している。このメディアは正しい質問をしているのか。ジェフを応援しているのか。そうでないのか。新聞記者は戦争を始める。意図を持てば危険な方向に導けるのだから。ユーゴの戦争だってそこから始まった部分がある」

「若い選手が少し良いプレーをしたらメディアは書き立てる。でも少し調子が落ちてきたら一切書かない。するとその選手は一気に駄目になっていく。彼の人生にはトラウマが残るが、メディアは責任をとらない」

ユーゴ代表監督時代、アルカン(極右党首)にもっとサビチェビッチを使って欲しいと意見されても却下した。
「サッカーに民族主義は要らない。もしコソボアルバニア人が上手ければ、私は彼らで11人選ぶ」

民族、言語、宗教が混じり合うユーゴで指揮をするのは並たいていではないですが、
まあ、このナンバーのオシムの記事はすごい。

あとは590号のP62木村元彦氏の
チェコを変貌させた‘魔法使い’の正体」の記事中のチェコ代表監督のカレン・ブリュックナーのインタビューが秀逸。
ほんと、たまにはナンバーも良い記事がある。
後で気づいたが、どちらも木村元彦氏の記事だった。