私は特許制度そのものの議論はともかく、裁判所が604億を中村教授の
功績(つまり特許利益の半分)と認めたことは非常に素晴らしいとおもいます。
まず、金額が高すぎるとの批判がありますが、
これは、はっきり言って「エジソンの電球」なみの発明・製品化だった。これにより、白色LEDができることになり、電球や蛍光灯に変わる発光体を我々は持ちえる可能性が開けた。まだ、蛍光灯の半分の明るさぐらいしか、開発はされていないらしいが。
この発明は、つまり、タダ単に青く光らしただけでなく、ある程度の明るさを持ち、長時間発光し、製品化に直に結びつけた。これが、素晴らしいのである。しかも、地方の無名の研究者が三億円とたった四年の歳月でほぼ独力でこれを成し遂げた。
ソニーや松下やトヨタで開発していたのではないのである。
はっきりいって奇跡が三つも四つも重なった稀有な発明だった。もうこの手の裁判で604億以上の判決が出ることはないだろう。
それぐらい、中村教授の青色LEDの発明は突出している。