【村上龍/NHK対談番組】

正月の一日から、利根川進カルロス・ゴーン猪口邦子と言った面々と
対談。
村上の論旨は
「もういい大学、いい会社に入っても安定した人生など無い」
ということ。しかし、笑ってしまうのは対談相手はそろいもそろって高学歴と来ている。

村上が聞く対談相手は、大企業の採用担当で、
「なぜ、大卒で名門大学の人間しかとらないのか?」
とならなければならず、
カルロス・ゴーンよりも、それ以前の日産の経営者に「なぜ、改革ができなかったのか」と問うべきである。

 村上は個人が変わらなければならないと強調したいようだが、やはりマクロの問題も大きい。マクロとミクロの問題を両方を語らなければならない。
 
 大体、だれもが最初はなにがしかの組織に属さなければならない。大きかれ、小さかれ。
最初から、個人で事業をしたり、自営業で結果を出せる人間のほうが珍しい。
イチローや松井、学生のときに作家としてデビューした村上自身もそう。
彼らの方が、珍しいのである。
 そして、採用する企業の方は確実に学歴を問うてくる。大卒でないと、社会の入り口の段階で扉をノックすらさせてもらえない。