ロシアとの喧嘩はこうやれ 元反ソ闘士の指南+(1/3ページ) - MSN産経ニュース

ソ連はこの20年間、地政学上は存在しないように見えるが、政治文化の点では部分的に残存している。ロシアは植民地の喪失を受け入れられずにいる帝国であり、頭の中は帝国のままだ。ロシアは政治、経済、軍事の面で“パートナー”を従属させようとしており、これ自体が「ロシアの脅威」だ。

ロシアは依然として帝国のままだとランズベルギス元リトアニア大統領。

 また、ロシアは近隣国の反発を押し切り、フランスの著名なミストラル強襲揚陸艦4隻を手に入れようとしている(昨年12月に露仏が共同建造で合意)。これは防衛兵器ではなく、沿岸国に対するたいへんな攻撃兵器だ。周辺国の頭にけん銃を突きつけながら経済や政治の交渉をするために、ロシアはこうした兵器を欲しがっていたのだ。
 ミストラル級の1隻は北方領土向けとされており、彼らはバルト諸国やグルジアのみならず日本も脅さねばならないと考えているのだろう。

攻撃兵器も建造。しかし、フランスってのはホンマにエグいな。

 友人や対等のパートナーは必要なく、自国が恐れられていなければならないというのがロシアの価値観だ。ロシアに対しては自らの尊厳をもって向き合わねばならない。小国には懲罰を受ける懸念からそれが難しいが、日本がロシアを恐れる根拠は全くない。

ロシアの内在論理を最もよく知るランズベルギス氏の話。

 領土問題はロシアの思考(回路)が変わる時、ロシアが小さな島々よりも日本と協力する利益を評価するようになった時に解決するだろう。どれだけの時間がかかるかは分からない。