週刊朝日 談 {DAN}

 そこで、あわてた地検の谷川次席検事が編集長のわたしを呼びつけ、抗議の意を申し入れ、抗議書を渡すセレモニーがやりたかったようなのです。それが石川起訴の前日、3日のことでした。ところが、すでに説明させていただいたとおり、わたしが出張で不在のため、やむなく抗議書のみをファックスで送ってきたというわけです。

なるほどな。当日にセレモニーをやりたかった。

ざっくばらんであけすけな物言いは人柄でしょうが、驚くのは「取調検事の立場を守るために捜査が継続した」という発言です。

取調べの検事の立場がなくなるから捜査を継続。

「新聞が書いているのに立件しないと、特捜の権威が失墜してしまうのです」

まさにメディアと検察の複合体。