反日感情と白人崇拝の壁を越えられるのか - 北京オリンピック 河崎三行コラム : nikkansports.com

誇張ではない。観客の大多数は、ニュージーランドを応援していた。これは紛れもない事実だ。昨年杭州で行われた女子W杯ドイツ戦のように日本に対するあからさまな敵意やブーイングはなかったが、両国国歌演奏の後の拍手の数からして違った。両国のチャンスに沸く時のスタンドの音量を比べても、明らかにニュージーランドびいき。日本の好機にもそれなりの歓声が中国人観客から挙がっていただけ、杭州よりましだったと言えるだろうか。
(中略)
江沢民の目論んだ反日教育の浸透は、日本に対する中国国民の印象をかくも激変させてしまったわけだ。
(中略)
だが一昔前まで、「現代の」日本がここまで中国で敵視されることはなかった。ある時期から、そしてある世代以降、政府の意図によって国民感情が1つの方向へ操作されたのだ。やがてその国策は、スポーツの世界にまで持ち込まれた。

江沢民のときに完全にやられたのは間違いない。もう中国とはそういう国として付き合うしかない。