ロンドンブーツ1号2号田村淳のNewsCLUB: 第123、124回のゲストは 池上彰さんでした!

淳: 僕達2人が今後田村淳のNews Clubでニュースをわかりやすく伝えるときに、ここを心かげなさいところがあったら教えて頂きたいんですけど。
池上: あのね、常にリスナーをイメージすることです。これを聴いてるのはどういう人だろうか、具体的なまあ、例えば二十歳前後の若い女性なのかなとか、具体的なイメージを頭の中で浮かべてですね、その人はどういう事が分かってどういうことがわからないんだろうかということを常に自問自答しながら、ちょっと難しいことやね、淳さんなんかも最近政治家なんかも取材してるから、政治のことも詳しくなっちゃうと、つい政治家のプロの用語を使ったりしちゃうわけですよ。そうするとリスナーはわからないわけですよ。淳さんが最初にこの世界に入った時に、政治についてわかんないことが一杯ありましたよね、あの時に自分を思い出す。これが大事です。
淳: そっか、自分に知識が得られたからと言って、それをどんどん表現の場所で使ってると、それは違うんですね。
石丸幸人: ただいろんな人がテレビだと見ているじゃないですか、それはどのレベルに合わせるのか悩ましきところじゃないですか。
池上: そうですね、だからまあ私の場合は小学校高学年であれば小学校5・6年生であれば理解してもらえるようなことを常に考えながら、
淳: へえ〜、だからもうこどもニュースで培った、
池上: と同時にあとはお年寄りですね、つまりゲームの話とか、あるいは少年ジャンプのワンピースがと言えば小学生ならわかるわけでしょ。でも70代・80代はわかりませんよね。そういう時は「ワンピースがね」と言わないで、「少年ジャンプの今非常に人気漫画でワンピースというのがあるんですが」と一言付け加えればお年寄りも分かってもらえる。
石丸: 小学校高学年が1つの
淳: キーワード。
池上: 小学校高学年から80歳まで。
淳: やっぱりイメージするためには俺たちぐらいだと一回小学生を呼んで話をするぐらいでないと、
いきなりイメージできない、やっぱり。
石丸: 飽きて途中で帰ったりするんじゃあ
池上: そうなんですよ。
淳: これ一度検討に値しますね。

リスナーがなにがわからないか常に頭の中で自問自答する、究極の顧客志向だ。わかりやすく伝えようすると
小馬鹿にしてるようになるときがあるが、池上さんにはそれがない。視聴者を小馬鹿にしない。