サンドウィッチマン、今だから語れる「敗者復活」までの半生(後編)

――お2人は、「M-1グランプリ決勝進出」という目標を立て、それ以上の「優勝」を勝ち取りました。欲しいものを手に入れるために、必要なことはなんですか?

富澤 転職とか仕事の話でいうなら、10年後何になりたいのかを決めて、そこから逆算し、目標設定をすることです。いまできることだけやっていると、何になるのかわからない。ゴールを決めないからふらふらしてしまう。
 収入でもなんでもいいんです。ゴールを決めて目標設定しないのは、プラモデルを作るのに、完成型もわからず説明書もないままやるようなもの。10年後を決められれば楽にもなるんです。

富澤 でも、この1年でテレビに出続ける大御所の方たちのすごさがわかりましたね。からむとよくわかります。
伊達 たとえば、人に対しての接し方を全員変えるとか。その人その人を引き出す。尋常じゃなく勉強されてますよね。
富澤 オチにもっていってくれたり、助けてくれたり。うわ、いまその発想でその言葉出ないわ、とか。だから、テレビの見方が普通の人と違うんですよね。自分がそこにいたらと思いながら見てるから、吐き気がしてきますよ(笑)。1本でいいからヒットを打ちたいという気持ちで、日々の仕事に臨んでいますね。