その松原氏が、ドイツの全国テレビで「過去の克服−ドイツと日本」をテーマにした討論番組に参加された。ドイツ代表は、日本も戦時中、中国、朝鮮、東南アジアで市民を殺戮したからホロコーストは日本の問題でもある、と発言した。松原氏はすかさず、こう反論した。
日本にはアジアの特定民族を絶滅することが優秀な日本人の使命だという論理は存在せず、日本政府がそうした論理に基づく政策を立てたことはかつて一度もなく、占領した地域で目的の民族をしらみつぶしに探し出して、もっとも効果的に安上がりに殺すべきだといった発想そのものが日本人の思惟方法には存在しない。ドイツの犯したホロコーストは戦争とは全く無関係の次元にある殺戮だ。[1]
松原久子さんの本は本当に素晴らしいと思います。しかもドイツ語で書いた本でこの内容ですから。
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