本屋大賞 - タスカプレミアム

1/29（木）コラムの花道は、トヨザキ社長ことライターの豊崎由美さんです。
豊崎由美さんが「2009年本屋大賞」ノミネート作品をブッタ斬り！？

豊崎評価：
本屋大賞を取れば１０倍売れる。
『告白』　著／湊かなえ（双葉社）
最後に衝撃の結末でいやな気持ちになる。B
『出星前夜』　著／飯嶋和一（小学館）
大変な傑作。これがノミネートされたのが素晴らしい。A
『ジョーカー・ゲーム』　著／柳広司　（角川書店）
日本ではスパイミステリー。未読。
『新世界より（上下）』　著／貴志祐介（講談社）
SF超大作。A
『テンペスト（上下）』　著／池上永一（角川書店）
１９世紀の琉球王朝。傑作。A
『のぼうの城』　著／和田竜　（小学館）
痛快時代小説。読めば素晴らしいが奥行きがない。脚本を書いていた
せいか。C
『流星『ボックス！』著／百田尚樹（太田出版）
探偵！ナイトスクープのメイン作家。未読。
『モダンタイムス』　著／伊坂幸太郎（講談社）
２１世紀中ごろの日本。情報社会の中で知らず知らずに絡めとらる大衆。A
『流星の絆』　著／東野圭吾（講談社）
ドラマの宮藤官九郎の脚本の方が１００倍面白い。C
『悼む人』　著／天童荒太（文藝春秋）
ご都合主義がひどすぎる。C
『テンペスト』か『新世界より』が取って欲しい。穴は『告白』。『悼む人』は取れない。発表は４月。