スポーツナビ|欧州サッカー|オランダ[エール・ディビジ]|オランダサッカー、5つのエッセンス(2/3) 中田徹の「オランダ通信」

アーセナルはきれい過ぎるほど、カウンターサッカーに関してはほぼパーフェクト。でも試合を見ていると、彼らがプレッシングサッカーを練習していないのは明らかに分かる。
 アーセナルはCLで1−0とリードしているときは、10人だったのに完ぺきだった。でも1−2にされてしまった。そうしたら勝つために(相手が回しているボールを前から奪うための)プレッシングサッカーに切り替えないといけなかった。まだ10分近く時間はあった。でも、まったくと言っていいほど何もできなかった。それはカウンターの練習ばかりで、プレッシングの準備をしていなかったから。
 アーセナルはプレミアでも、よほど実力差があれば逆転するけれど、先制点を許すと何もできず負けてしまうことが多かった。試合の状況によってはどんなチームでもプレッシングサッカーをやらないといけない場面が出てくる。プレッシングに限らず、すべての練習は必要です」