なでしこジャパン 欧州遠征

レギュラーの両サイドバックを欠いて佐々木さんがどういう布陣で来るのか興味があったが、右サイドバックは有吉が信頼を得たようだが、左はNZ戦とイングランド戦で宇津木を使い、イングランド戦の途中で上尾野辺を入れ、ドイツ戦は田中明日菜が自身も初の左サイドバックに入った。機能してたとは言いがたく、本人も慣れたポジションでプレーしたほうがよかった。これ以前にも女子代表ではなぜか、FWの安藤梢が2007年のW杯で右サイドバックをやったり、北京五輪では攻撃MFの柳田美幸が左サイドバックだったりと、所属チームで攻撃的ポジションを務めてる選手をサイドバックにコンバートするのはなでしこジャパンでは日常風景だ。もちろん、ポリバレントで複数のポジションこなせる選手もいるが、なぜこの布陣を敷くのか、佐々木さんから今まで一切のアカウンタビリティ(説明責任)を聞いたことがない。なでしこリーグでは少なくともチームでこのポジションのレギュラー選手が10人いるにもかかわらず、彼女らは選ばれず、佐々木さんの選んだ選手の中から選手を別のポジションに当てはめて行く。選手のなかでは大儀見優季の成長が著しい。体のでかいドイツ人選手に当たり負けせず、ボールキープ出来、DFのコースに身体を入れたり、ボールが来る瞬間に相手DFを手で突いてスペースを確保したりと、他の日本人選手も見習って欲しいぐらいの安定感とプレーの素晴らしさ。大儀見優季のようなボールキープができる選手がボランチにもう一人欲しい。